コラム :vol.3 広報ツールも五感を意識

2023.09.26

 

k companyは五感を大切にした事業を展開

こんにちは、k company CEOの木川誠子です。今回のコラムでは、弊社の広報ツールのひとつ、オリジナルのシールについて書きます。  

弊社は、”五感を使って自分を知るための場を創造している会社”です。事業内容もそうですが、広報ツール3点にもその考えを落とし込んでいます。

・カタログ
・リーフレット
・シール
3点ある広報ツールの中から、シールをピックアップしてお伝えします。    

 

バイオマスインクに出会ったからシールを作った

ここ数年、SDGsの考えを日常生活にも浸透していますが、制作物を作る際にもその視点は欠かせないと思っています。そのため、カタログやリーフレットには再生紙を、シールにはバイオマスインクを採用しています。シールに関しては、バイオマスインクでシールを作れる印刷会社に出会ったから作りました。  

 

カタログとリーフレットに関しては再生紙で作れるから前向きだったのですが、シールは再生紙が浸透していなく、「どうしようかな……」と思っていました。そんなときにとある展示会で、シールを専門に作っている印刷会社『(株)フォーワテック・ジャパン』に出会いました。話を聞いてみると「バイオマスインクで印刷できます!」と。「再生紙では作れないけど、バイオマスインクなら気持ちよくシールが作れる!」と、グッドタイミングでの出会いとなりました。

 

ちなみに、バイオマスインクとは環境調和型インクのことです。 ”再生可能な生物由来の有機性資源で化石資源を除いたもの”をバイオマスと呼び、綿、パルプ、米ぬか、植物油などの生物由来資源から成分を抽出して製造したインクがバイオマスインク。 そのバイオマス成分を10%以上含んでいるものがバイオマスインクとして認定されています。そして、第三者機関が認定した環境ラベル『バイオマスマーク』があり、弊社のシールにもついています。このマークは印刷会社が付与してくれるので、勝手に取り入れることはできません。

シールにバイオマスインクを取り入れるのは、まだ少ないみたいです。バイオマスマークをデザインに組み込むことが難しいというのも浸透していない理由のひとつなのだそう。「捨てられてしまうけど、台紙にデザインします」と伝えたら、「その考えはなかったです」と言われました。確かに、認証マークは残る部分にないと意味がないともいえるので、捨てられてしまう台紙に取り入れるのはナンセンスかも……。でも、マークがあってもなくても、バイオマスインクで印刷していることには変わりがないから、それで十分。    

 

ざらざらと触覚を刺激する和紙を採用

 バイオマスインクでシールが作れることになって、次に意識したのは紙の種類です。弊社は”五感を使って自分を知るための場を創造している会社”で、その象徴となるのがフェムアート事業です。シールにはその事業のキャッチコピーである、”フェムテックとアート、そして自分自身 五感で学ぶ心と身体”の文字をデザインしようと思っていたので、やっぱり五感を刺激する仕掛けが必要だと考えました。  

 

その考えを実現してくれたのが、和紙です! バイオマスインクで印刷できる紙のバリエーションが想像以上に豊富で、その中に和紙がありました。一概に和紙と言っても、和紙白・和紙クレープ、和紙奉書……といろいろあって、選ぶのがとても楽しかったです。選択肢が豊富にあって、「どれにしようかな……」と悩めるのは、嬉しいこと。

最終的に私が選んだのは、一番手触りを感じた和紙クレープです。シールを渡すたびに「手触りがいいね」と言われます。そうすると「弊社は五感を大切にしているので……」という話をスムーズにすることができるので、広報ツールとしては大正解!  

 

広報ツールにもエナジーは宿る

広報ツールを作るうえでもうひとつ大切にしたことがあります。それは、私の立場では配りたくなる、受け取る立場からは喜ばれるものに仕上げることです。ライターという仕事をしていると、いろんな資料を受け取ります。いろんな資料を見続けているからこそわかってきたのが、たかだかA4サイズ1枚の紙からもエナジーを感じるということ。

 

ちょっとスピリチュアル的に感じるかもしれませんが、伝えようと思ったとき、やっぱり熱量が決め手になるんです。直接会って会話ができればエナジーを感じやすいけど、すべての人に会って弊社の考えや想いを伝えることができないから、広報ツールがあると思っています。だからこそ、きちんと向き合って制作することが重要。

 

きちんと向き合って出来上がった広報ツールには想いが込められて、より伝わりやすい内容に仕上がっているし、適当に作ったら適当な内容になっていると、たくさんの資料を見てきたうえでそう思っています。なので、私自身が積極的に配りたくなる広報ツールに仕上がって満足しているし、お渡しした方からは好意的な言葉をいただくことが多いので、とても嬉しいです。

シールにいたっては、出会う人すべてにお渡ししているくらいお気に入りです♪     

 

 

 

k company CEO 木川誠子